最近流行りの再生医療とは？費用負担や保険について解説

再生医療は基本的に自己負担になることがほとんど

再生医療はまだ研究段階であり、治療効果や安全性については確立されていません。そのため現在のところ保険適用外となっています。

患者さん自らの細胞を用いて再生医療製品を作り出す再生医療は、治療に必要な細胞の採取や培養、加工、製造などの技術的な要素が多く、専門的な知識や設備が必要です。限られた専門施設でしか実施できないため、高額な治療費がかかってしまいます。

しかし、今後の研究開発や技術の進歩によって安全性や治療効果が確立されれば、保険適用の対象となる可能性も期待できるでしょう。

2022年6月時点で保険適用とされている再生医療等製品は16種類しかありません。

例えば重度の火傷などに皮膚移植をするジェイス（ヒト（自己）表皮由来細胞シート）、外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎などの治療で使われるジャック（ヒト（自己）軟骨由来組織）などです。

保険適用となるには、治療効果や安全性が十分に確立され、一般的な医療機関でも提供が可能になる必要があります。美容医療においてはほとんどが自由診療のため保険適用外のため、治療費が高額になるのが難点です。

再生医療サポート保険は、日本再生医療学会が創設した保険です。これは再生医療を提供するクリニックが加入するものですが、患者さんにもメリットがあります。

再生医療治療による健康被害があった場合、通常であればクリニック側に過失が認められない限りは賠償金を請求することはできません。

しかし、再生医療サポート保険に加入しているクリニックであれば、過失がなくとも健康被害に対しての補償が受けられます。このため、再生医療を検討する際は、再生医療サポート保険に加入しているクリニックを探すとよいでしょう。