話題の再生医療のメリット・デメリットをわかりやすく解説
副作用や感染の心配が少ない
再生医療は患者さん自らの細胞を用いて治療を行うため、拒否反応が少なく副作用はほとんどありません。
副作用の例をしいて挙げるとすれば、体内に幹細胞を戻す際に関節に入ってしまった場合、その衝撃により患部に痛みや腫れを引き起こすといったケースが考えられます。しかし、体内に入るのは患者さん自身の細胞であるため、数日で治ることがほとんどです。
このように再生医療は薬や手術を要しないため感染の心配がなく、万が一副作用があったとしても軽度で済む可能性が高いので安心です。
合併症のリスクが少ない
再生医療は副作用だけでなく、合併症を引き起こす可能性も低いのがメリットです。
薬剤や手術などによる外科的な介入がないため、感染リスクがありません。こういったことから他の治療法では治せない難病や難治性の疾患に対して有効な治療法となる可能性が高いです。
しかし、合併症までとは言わなくとも、細胞の採取・投与によってわずかながら軽い発熱・頭痛のような健康被害が起こることが報告されています。いずれにせよ体への負担が非常に少ないので安全だと言えるでしょう。
デメリットは高額な費用
再生医療は保険適用外のため、受けるには高額な費用がかかります。
その理由として、再生医療はまだ研究段階であるため治療効果や安全性については確立されていないこと、そして高い技術と専門的な知識や設備を要する限られた施設でしか実施できないことが挙げられます。
これから技術が普及して安定した治療実績を積むことができれば、一般的なクリニックでも提供できるようになるでしょう。その際には費用も安くなり、治療の内容によっては保険適用となる未来があるかもしれません。
